この記事は、この動画を文字起こししたものです。Toki pona学習に役立ててください。
動画で見たほうが、単語の色付けとかもあってわかりやすいと思います。この書き起こしはあくまでおまけということで、基本的には動画を見ていただければと思います。
第0章: ごあいさつ
こんにちは。ずんだもんなのだ
私はあなたにトキポナを教えたいです
これから一緒にトキポナを学んでいきましょう
一緒に頑張りましょう!
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toki pona li pona
トキポナはシンプル/良いです
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pu
Toki Pona: The Language of Good (2009) by Sonja Lang を読む
toki pona は、Sonja Lang が作成した人工言語です。 およそ120の単語しかないこと、文法規則が極めてシンプルであることが特徴です。
なお、この動画で紹介する文法は、必ずしも絶対に正しいわけではありません。 できる限り2025年時点で最もコンセンサスが取れている文法を紹介しますが、 歴史的経緯やコミュニティごとの方言のようなものがあることに注意してください。
また、それぞれの単語の詳細な説明は基本的に行いません。 わからない単語に遭遇したら、適宜調べるようお願いします。
第1章: 文字と発音
トキポナで使用する文字を見ていきましょう。
この動画では、アルファベットを用いる sitelen Lasina と 象形文字を用いる sitelen pona を併記します。
例文
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ni li sitelen Lasina
sitelen Lasina は上記のように表記します。色は文法的な機能をわかりやすくするために付けているだけです。
sitelen pona を読んだり使ったりする機会はそれほど多くありませんが、象形文字なので単語の意味を覚える助けになります。sitelen Lasinaと合わせて学習していくのを推奨します。
例文
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ni li sitelen pona
sitelen pona は上記のように表記します。描画には sitelen seli kiwen mono asuki を使用。
例文
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ni li sitelen pona
に・り・してれん・ぽな
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jan
やん (人)
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ijo pona
いよ・ぽな (良い何か)
発音は、基本的に sitelen Lasina をローマ字読みすればOKです。ただし、j は y として発音します。
アクセントは、常に単語の最初の音節に置かれます。シンプルですね!
第2章 文を作ろう
例文
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ijo li ijo
何かが何かをする / 何かは何かである
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ijo li ijo e ijo
何かが何かを何かする
toki pona の基本的な文型は上記のとおりです。 [主語]が[述語]する、あるいは[主語]が[述語]を[目的語]する、という形です。
例文
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soweli li moku
動物が食べる
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ona li pali e moku
彼は食べ物を作る
文は必ず、主語 li 述語 (e 目的語) の形になります。 ちなみに moku は「食」を表す単語ですが、日本語の「もぐもぐ」が由来です。
toki pona の単語は全て、特別な活用変化なしに任意の内容語になることができます。「食べ物」も「食べる」も、食に関係することは全部 moku で表現します。
これらの文をピジン語的に訳すと、「獣は食」「彼は作る食」のような感じでしょうか。単語一つが日本語における漢字1文字に相当すると考えるとわかりやすいはずです。
例文
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mi kute
私は聞く
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sina pona e tomo
あなたは家を良くする
主語が mi のみ、あるいは sina のみの場合は、li を省略します。省略可能なのではなく、省略しなければなりません。
例文
- ona li pali
- mi pona e ijo
練習問題です。これらの文を理解できますか?
例文
- ona li pali
- mi pona e ijo
1つ目の文では li が必要ですが、2つ目の文では mi が主語なので li が省略されています。
例文
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ona li pali
彼/彼女/それ は 作り/働き ます
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mi pona e ijo
私/私達 は何かを 良く/改善/直し/治し ます
こんな感じで翻訳できていたら正解です。おめでとうございます!基本的な文型をマスターできました!
第3章: 修飾
toki pona には、単語が120個程度しかありません。 一体どうやって、複雑な概念を表現するのでしょうか。 ここで登場するのが修飾です。
例文
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jan pona
良い人 / 友達
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tomo suli
大きな家
単語を並べて配置すると、1つ目の単語を2つ目の単語で修飾できます。
例文
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jan pona li pali mute
良い人/友達 がたくさん働きます
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mi lukin e tomo suli
私は大きな家を見ます
修飾された単語は、引き続き主語や述語や目的語として使えます。
ピジン語的に書けば、「人(良)が働(多)」、「私は見る家(大)」という感じでしょうか。
例文
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jan suli mute
たくさんの大きな人
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soweli lili laso
青い小さな動物
修飾はいくつでも続けることができます。 その場合、「たくさんの(大きな人)」のように、その句の末尾から順に修飾を処理します。
例文
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mi pakala
私は壊す / 私は壊れている / ごめん
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mi pakala ala e ona
私はそれを壊していません
ala は「無/ない/ゼロ」を意味する単語です。 述語の後に ala を置くことで、動作や状態を否定することができます。 これが toki pona で否定文を作る方法です。
例文
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jan ala li moli e kala
0人の人が魚を殺す / 誰も魚を殺さない
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jan li moli ala e kala
人は魚を殺さない
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jan li moli e kala ala
人は魚でないものを殺す
もちろん、述語以外でも ala は使用できます。ala を置く場所、つまり修飾対象によって意味が変わってくることに注目してください。
例文
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jan suli mute
( jan suli ) mute
たくさんの大きな人
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jan pi suli mute
jan pi ( suli mute )
とても大きな人
修飾において、重要ながら初学者を混乱させがちなのが pi です。 pi を使うと、修飾の連鎖をそこでリセットすることができます。pi を挟むことで、意味が大きく変化したことに注目してください。
例文
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waso sin li kalama mute
新しい鳥はたくさん音を立てます
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jan pona mi li jo lili e telo nasa lete
私の(良い人/友人)は 冷たい(狂いの水/酒) を 少し持っている
注意として、pi が不要な場合には pi を用いてはなりません。piの後には2つ以上の単語が必要です。
また、pi を複数回使って修飾することは禁止されていないものの、非推奨です。pi の作用範囲が不明瞭になるためです。
toki pona はシンプルさを旨とする言語ですから、あまり複雑な文は作らないようにするのが大事です。
※ そのような組み合わせの例をまとめた公式の辞書 ku においてすら、「同じものを表すのに常に同じフレーズを使うこと」はトキポナのゴールではない と書かれているほどです。
また、jan pona = 良い人/友人 のように、一般的にだいたいコンセンサスが取れている単語の組み合わせはあるものの、これらを複合語あるいは慣用句的に覚えることは非推奨です。
※ レッスンである以上、このレッスンでは極力広く用いられている表現を集めるようにしていますが、ここで示す例文とあなたの考えが異なっても、それが即座に間違いというわけではありません。
「酒」を表すにしても、ある人は telo moli (死の水)と表現するかもしれませんし、ある人は telo pi jan sewi (上の人/神 の水)と表現するかもしれません。主観的に自由に表現すれば良いのです。
例文
- jan lili li sona mute
- mi lukin e waso pi telo lete
練習問題の時間です。これらの文を理解できますか?
例文
- jan lili li sona mute
- mi lukin e waso pi telo lete
2つ目の文では pi が出てきていますね。pi は、修飾の連鎖をリセットする機能を持つのでした。
例文
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jan lili li sona mute
小さな人/子ども はたくさん知っている
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mi lukin e waso pi telo lete
私は 冷水の鳥/ペンギン を見る
pi が無いと、「冷たい(水の鳥)」になってしまうことに注目してください。
例文
- jan pi mute ala li pali
- mi lukin ala e soweli suli pi pona ala
これらの文を日本語に訳してみましょう。pi と ala の位置に注目してください。
例文
- jan pi mute ala li pali
- mi lukin ala e soweli suli pi pona ala
例文
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jan pi mute ala li pali
多くはない人が働きます
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mi lukin ala e soweli suli pi pona ala
私は良くない大きな動物を見ません
いいですね! pi を使った修飾の理解もバッチリです。
例文
- 私は動物を食べません
今回からは、日本語を toki pona へ変換する練習をしてみましょう。 この文をtoki ponaに訳してください。
例文
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mi moku ala e soweli
私は動物を食べません
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mi moku e soweli ala
あるいは: 私は動物でないものを食べます
いいですね!主語が mi あるいは sina のみの場合、li を省略することは覚えていましたか?
例文
- たくさんの大人がバーを作る
今度は、pi を使いこなす練習をしてみましょう。この文を訳してみてください。
例文
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たくさんの大人がバーを作る
日本語訳: (たくさんの(大きな人)) が ((狂いの水)の建物)を作る
こんな感じで言い換えれば、これまでに遭遇した単語で文が作れそうですね。
例文
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pona : jan suli mute li pali e tomo pi telo nasa
正解: たくさんの大人が (狂いの水)の建物/バー を作る
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ike : jan pi suli mute li pali e tomo telo nasa
惜しい: とても大きな人が狂った 水の部屋/トイレ を作る
“pi” の使い方を誤ると、かなり意味が違う文になってしまいます。 とても大きな人が作る狂ったトイレってなんでしょうね。
例文
- 私はトキポナに詳しいです
もう一問、翻訳してみましょう。これまでに学んだ単語と文法を使って、自分なりに表現してみてください。
例文
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私はトキポナに詳しいです
日本語訳: 私はトキポナを良く知っています / 私はトキポナについてたくさん知っています
こんな感じに言い換えると良いかもしれません。
例文
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mi sona pona e toki pona
私はトキポナを良く知っています
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mi sona mute e toki pona
私はトキポナについてたくさん知っています
その通り!これで、toki pona 文法の基礎は完璧です。単語も二割くらいは覚えられたはず。
第4章: 前置詞
toki pona には5つの前置詞があります。 前置詞を使いこなせるようになれば、表現の幅が大きく広がります。
例文
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lon
真実、存在、存在する
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tawa
移動、動かす
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tan
理由
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kepeken
使う
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sama
同じ
この章では、これらの単語について詳細に学んでいきます。
これらの単語は、内容語、すなわち普通の単語として使うこともできます。
が、前置詞としても機能します。その場合、文法的に特別な役割を持ちます。
例文
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lon
〜に/で/にある 場所を表す
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tawa
〜へ/のために 移動の目的地や受益者を表す
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tan
〜から/〜なので 起点や理由・原因を表す
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kepeken
〜を使って/〜によって 手段や道具を表す
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sama
〜のように/〜と同じく 類似を表す
英語と違い、これらは常に前置詞として使われるわけではないことに注意してください。
単語が前置詞か否かは、文脈で判断する必要があります。
例文
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kulupu kala li moku e kasi lon telo suli
魚の集団は 大きな水/湖/海 で 植物/木/葉 を食べる
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ona li lape lon ala supa kiwen
彼は硬い平面でない場所で眠ります
場所を表す前置詞 lon を使った例文を見ていきましょう。 前置詞句は、文末にくっついて文全体を修飾します。
また、少し直感に反しますが、前置詞として機能している単語の後に pi は不要です。lon pi telo suli のようにはならないということです。
2文目のように、前置詞の直後に ala を置くことで、否定を表現することもできます。ここでもやはり、pi は不要です。
[前置詞] ala ~ という表現について、明確に許可あるいは禁止されているという記述は公式本で見つけられませんでした。しかし広く使われている表現であることから、この講座ではOKとします。
例文
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pona : kala li moku e kasi lon telo suli
推奨: 魚は 大きな水/湖/海 で 植物/木/葉 を食べる
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ike : kala lon telo suli li moku e kasi
非推奨: 大きな(水の(真実の魚))(?) が 植物/木/葉 を食べる
前置詞句を文末以外に置くことは非推奨です。 前置詞として使える単語は通常の内容語としても機能し得るので、曖昧さを招くからです。「前置詞句は必ず文末」という制約を設けることで、曖昧さを削減できます。
それでも曖昧さは完全には排除しきれませんが、あとは文脈から判断するしかありません。
例文
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pan ko li pona tawa mi
半固体の穀物/パン粉 は私にとって良いです
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mama li toki e toki pona tawa jan lili
親は子どもにトキポナを話す
次は tawa を使った例文を見ていきましょう。 tawa は英語における for や to のような働きをします。
意味が異なるだけで、使い方は lon と全く同じです。
例文
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lon li lon
存在は現実にある
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tomo tawa ni li tawa jan pona
この 動く部屋/車 は友人のためのものです
ところで、前置詞句はそのまま述語として用いることもできます。
2文目の例では、「この車」が for friend という状態である、つまり、この車は友人のためのものだという風に解釈できます。
例文
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pona : mi tawa tomo
正しそう: 私は家へ行く
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ike : mi tawa tomo
意味不明: 私は建物のような移動だ (??)
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ike : mi tawa tomo
意味不明: 建物のような(移動のような私) (???)
これによって、文脈による判断が必要な更なる曖昧さが生じます。
とはいえ、基本的な文法を守る限り文脈による判断が不可能な事態はそれほど生じません。空気を読むことが大事です。
例文
- 彼は家へ行く
さて、tawa には初学者トラップが仕掛けられています。上記の文を訳すとしたらどうなるでしょうか?
例文
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ona li tawa tomo
彼は家へ行く
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ona li tawa e tomo
彼は家を動かす
正解は上の文になります。tawa e とすると、意味が全く変わってしまいます。どうしてでしょうか。
例文
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ona li tawa tomo
彼は家へ行く
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ona li tawa e tomo
彼は家を動かす
文法的な機能に応じて色付けをしてみましょう。 上の例では、tawa tomo が前置詞句を構成し、それが述語として働いています。彼が to home な状態であるということは、つまり彼は家に行くということです。
一方下の例では、tomo は tawa の目的語となっています。この場合、tawa は「動かす」の意味になり、その対象は「家」ということになってしまいます。
tawa は、名詞なら「移動」、動詞なら「移動させる」、前置詞なら「to/for」の意味 …と覚えておくのがオススメです。 基本的にtoki ponaで品詞は重要ではないものの、これに関しては例外です。
例文
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mije ni li kama tan ma ante
その男は他の土地から来ました
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mi pali e lipu tan jaki mi
私は自身の 不快/汚れ 故に本を作ります
次は tan を見ていきましょう。「起点」や「理由」を表す前置詞です。
「起点」を表す場合は英語の from のように、「理由」を表す場合は英語の because of のように使います。
例文
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pona : telo li kama tan sewi
推奨: 水が上から来ます(雨が降ります)
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ike : telo tan sewi li kama
非推奨: 上の(理由の水)が来ます (??)
lon や tawa と同様、前置詞句は文末に置くことが推奨されます。 前置詞として使える単語は、通常の内容語としても機能しうるためです。
例文
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mi moku ala tan ni : mi moku e moku lili
私は食べません。なぜなら私は少しの食事しか摂らないからです。
tan を使って理由を説明する際はしばしば、2つの文に分けて説明を行います。ここで ni は、2つ目の文全体を指す指示語として機能していることに注目してください。
例文
- 私の友人を殺したのでその男は悪い
では、練習問題です。この文をtoki ponaで表現してみましょう。
例文
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私の友人を殺したのでその男は悪い
日本語訳: その男はこの理由で悪い。彼は私の友人を殺した。
2つの文に分けて表現するのが良さそうですね。
例文
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mije ni li ike tan ni : ona li moli e jan pona mi
その男はこの理由で悪い。彼は私の友人を殺した。/ 私の友人を殺したのでその男は悪い
このように表現できます。前置詞句は文末に置き、その中で ni を使って、次の文を参照するように指示します。
例文
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meli li pali e pan kepeken ilo
女は道具を使って パン/穀物 を作ります
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tonsi li sitelen e nimi kepeken luka
ノンバイナリーの人は手で名前を書きます
kepeken は「〜を使って」という意味の前置詞です。 手段や道具を表現するときに使います。英語で言うところの with です。
ところでお気づきかもしれませんが、sitelen pona で kepeken は ilo (道具) と luka (手) の組み合わせになっています。表意文字って便利ですね。
例文
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pona : mi kepeken ilo
推奨: 私は “道具を使って”な状態です/ 私は道具を使用します
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ike : mi kepeken e ilo
非推奨: 私は道具を使用します
kepeken は「使う」という動詞としても使えますが、曖昧さを招くため、前置詞としてのみ使う人も多いです。このレッスンでは、kepeken を動詞として使うことは非推奨とします。
例文
- 私はスプーンでスープを食べます
では、練習問題です。この文をtoki ponaで表現してみましょう。
例文
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私はスプーンでスープを食べます
日本語訳: 私は 食事の道具/スプーン で 液状の食べ物/スープ を食べます
このように言い換えると良さそうです。
例文
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mi moku e moku telo kepeken ilo moku
私は 食事の道具/スプーン で 液状の食べ物/スープ を食べます
このように表現できます。文末に前置詞句を置いて、手段を表現しています。
例文
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mi weka sama sina
私はあなたのように去ります
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sijelo ona li sama soweli ko
彼の体は 半固体の動物/猫 のようです
長かった前置詞の説明も、これで最後です。 sama は「〜のように」という意味の前置詞です。 類似を表現するときに使います。
例文
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waso sike ni li sama kili
この丸い鳥は果物のようです
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mun li lon sewi sama suno
月は太陽のように空にあります
sama も他の前置詞と同じように、前置詞句として述語になれます。 これを使うことで、「AはBのようだ」という表現ができます。
ちなみに、複数の前置詞句を使う場合は、2文目のように列挙することもできます。
例文
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ona li mu tawa sina kepeken toki pona sama waso lon tomo tawa tan ni
彼はこの理由で車の中で鳥のようにトキポナを使ってあなたに動物の鳴き声をあげます。
上限がないとはいえ、toki pona はシンプルさを良しとしているため、前置詞句をたくさん並べるのはあまり推奨されません。連続させるのは、多くとも2つまでにするのが良いでしょう。
例文
- 私は小さな家から大きな家へ移動する
練習問題の時間です。tan と tawa を使って「〜から〜へ」を表現してみましょう。
例文
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mi tawa tomo suli tan tomo lili
私は小さな家から大きな家へ移動する
起点と目的地を前置詞句で表現できましたか?tawa e tomo としないことがポイントです。
第5章: 助動詞
例文
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mi ken moku e kili
私は果物を食べることができます
助動詞を動詞の前に置くことで、動作の状態や話者の態度を表現することができます。
例文
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ken
可能性
-
wile
欲求/必要
-
kama
到来/出来事
-
awen
継続/待機
-
sona
知る/知識
-
lukin
見る/目
-
open
開く/開始
-
pini
終わり/完了
-
alasa
狩る/探す
前置詞と同様、これらの単語は内容語としても使われます。
例文
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ken
〜できる
-
wile
〜したい
-
kama
〜になる
-
awen
〜し続ける
-
sona
〜する方法を知っている
-
lukin
〜しようとする
-
open
非 pu: 〜し始める
-
pini
非 pu: 〜し終える
-
alasa
非 pu: 〜を追求する
しかし、助動詞としての用法もあります。 これらを使って様々な状態や意図を表現できます。
非 pu の単語は、公式に助動詞として認められていないものの、一般的にある程度使われているため掲載しています。
例文
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mi wile lawa e sina
私はあなたを率いたい
-
akesi li ken musi
可愛くない動物/爬虫類 は楽しむことができる
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ona li awen olin e mi
彼は私を愛し続ける
例文を見ていきましょう。 助動詞は動詞の前に置いて使います。 基本的に、英語の助動詞と同じように機能すると考えれば大丈夫です。
例文
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mi wile kama sona e nasin pi toki pona
私は toki pona の 道/方法/哲学 を 知るようになり/学び たい
-
sina ken ala lukin e mun lili lon tenpo suno
あなたは 太陽の時間/昼間 に 小さな月/星 を見ることができない
助動詞は2つ以上組み合わせることも、助動詞の直後に ala を置くことで否定することもできます。他の助動詞も同様です。
助動詞の説明は以上です。簡単ですね。あとは各単語の助動詞としての意味を覚えるだけです。
例文
- ona li wile kama sona e toki musi
- mi ken ala awen lape lon tenpo suno
練習問題です。これらの文を日本語に訳してみましょう。
※ wile = want to/will/must, kama = come to, ken = can, awen = keep ~ing
例文
- ona li wile kama sona e toki musi
- mi ken ala awen lape lon tenpo suno
※ wile = want to/will/must, kama = come to, ken = can, awen = keep ~ing
助動詞が複数ある場合、後ろから順に解釈します。
例文
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ona li wile kama sona e toki musi
彼は歌を学びたがっています
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mi ken ala awen lape lon tenpo suno
私は昼間に寝続けることができません
いいですね!
例文
- mi wile e ni : sina ken pana e olin tawa mi
この文を日本語に訳してみましょう。コロンで区切られた2つの文になっています。
例文
- mi wile e ni : sina ken pana e olin tawa mi
うまく構文解析できましたか?
例文
-
mi wile e ni : sina ken pana e olin tawa mi
日本語訳: 私は次のことを望みます:あなたは私に愛を与えることができる
一文目の wile は助動詞ではなく動詞として働く一方、二文目の ken は助動詞として働いていることに注目してください。tawa mi! a!
例文
- 私は働き続けられるようになりたい
助動詞を3つ使う必要がある文を作ってみましょう。何を、どの順番で並べるのがよいでしょうか?
例文
-
mi wile ken awen pali
私は ((( 働き続け ) られる ) ようになりたい )です
助動詞は後ろから順に解釈する必要があります。正解できましたか? 正直、こんなに助動詞を並べるのはあまり推奨されませんが…。
例文
- 読み仮名: We choose to go to the Moon, not because they are easy.
さて、より実践的な例文に挑戦してみましょう。 これまでに学んだことをフルに活用し、複雑な文を作ってみます。 この文を訳してみてください。
例文
-
読み仮名: We choose to go to the Moon, not because they are easy.
日本語訳: 私が月へ行きたいのはこの理由ではない: それは少ない労力を欲するからだ。
こんな感じで言い換えてみましょう。 理由を説明する部分では、 tan を使い、2つの文に分割するのがよさそうです。
例文
-
mi wile tawa mun tan ala ni :
私が月へ行きたいのはこの理由ではない:
-
ona li wile e pali lili
それは少ない労力を欲するからだ。
おおむねケネディの意思を継ぐことができました。 前置詞句を述語として用いる用法は覚えていましたか?
このように、直接翻訳するのが難しい場合は、別の言い方を考えることが翻訳のコツです。
第7章: la
例文
-
A la B
A というコンテクストで B
この章では、toki pona で最も強力な単語、la について学んでいきましょう。 一部の単語の特殊な使い方を除けば、文法の紹介としてはこれが最後のレッスンです。
※A は必ずしも、主語と述語を備えた完全な文である必要はありません。 一方 B は、完全な文であることが一般的に期待されます。
la の核になる発想は、2つの文 A と B を、「A というコンテクストで B」という意味でつなげることです。
※A は必ずしも、主語と述語を備えた完全な文である必要はありません。 一方 B は、完全な文であることが一般的に期待されます。
この機能を用いて、条件、時間、視点…などなど、さまざまな表現を行うことができます。どのように使えるか、見ていきましょう。
例文
-
tenpo pini la mi lili
終わった時間/過去 において、私は小さかった
-
tenpo ni la mi suli
この時間/現在 において、私は大きい
-
tenpo kama la mi suli mute
来る時間/未来 において、私はとても大きい
la の活用方法として最も重要なのが、擬似的に時制を表現する使い方です。
例文
-
tenpo suno la kon li seli
明るい時間/昼 に、空気は熱い
-
tenpo pimeja la telo li lete
暗い時間/夜 に、水は冷たい
-
tenpo ale la mi wawa lon poka sina
全ての時間/いつも、私はあなたの側で元気です
現在、過去、未来だけでなく、特定の時間にどう、という表現も同じ形でできます。
例文
-
mi la kasi loje ni li suwi
私にとって、この赤い植物は甘いです
-
sina la mani li jaki
あなたにとって、お金は汚いです
la を用いれば、視点を特定することもできます。「私というコンテクストで」ということは、つまり「私にとって」ということです。
例文
-
mi pilin la mi lon
私が思うなら、私は存在する / 我思う、ゆえに我あり
-
sina wile ala wile jan pona mi / ala la sina pini
あなたは私の友達になってくれますか? いいえならあなたは終わりです
la の前には、主語と述語を備えた文も、文を構成していない句も置くことができます。慣用句的に使われる表現も多いですが、結局のところ「A というコンテクストで B」だということを忘れないでください。
例文
-
ken la tenpo ni la anpa supa la pipi li unpa
たぶん、(現在、(テーブルの下で(虫が交尾している)))
-
sina pali e linja la o pana e ona lon insa pi poki loje
紐を作ったら、それを赤い容器の中に入れてください
laを重ねて使っても構いませんが、その場合は先頭から意味を処理します。命令文と組み合わせると、手順を指示するような文も作れます。
例文
- ken la tenpo kama li ken ala lon tawa mi
練習問題の時間です。この文を理解できるでしょうか。落ち着いて構文解析を行うのが大事です。
例文
- ken la tenpo kama li ken ala lon tawa mi
こんな感じで構文解析できそうです。 ken というコンテクストで… ということですね。
例文
-
ken la tenpo kama li ken ala lon tawa mi
日本語訳: もしかしたら、私にとって未来は存在できないかもしれない
tenpo kama を見ると未来形だと思ってしまいそうになりますが、ここで「未来」はただの主語です。ちなみにこれはある有名な歌の歌詞です。わかるでしょうか。
例文
- mi ken kama jo e ilo nanpa tu la mi ken tawa poka ante kepeken ona
※nanpa(数/番号), tu(2), poka(側/横), ante(別/他)
次はこの文を日本語に訳してみましょう。これもある歌の歌詞です。長めの文ですが、頑張って!
例文
- mi ken kama jo e ilo nanpa tu la mi ken tawa poka ante kepeken ona
こんな感じで構文解析できそうです。la の前後はそれぞれ完全な文になっていることがわかります。
例文
-
mi ken kama jo e ilo nanpa tu la mi ken tawa poka ante kepeken ona
もし私が2番目の機械を手に入れられたら、それを使って私は反対の側へ行けます
素晴らしい!こんなに長い文でも理解できるようになりましたね!la を使うと、表現の幅が一気に広がります。
例文
- 読み仮名: sī dēmissior ībis, unda gravet pennās, sī celsior, ignis adūrat.
次はtoki ponaへ翻訳する練習です。この文をtoki ponaで表現してみましょう。
例文
-
読み仮名: sī dēmissior ībis, unda gravet pennās, sī celsior, ignis adūrat.
日本語訳: 低く行けば波が翼を重くし、高く行けば火が翼を焼く
冗談です。日本語訳はこちらになります。
例文
-
読み仮名: sī dēmissior ībis, unda gravet pennās, sī celsior, ignis adūrat.
日本語訳: 低く行けば波が翼を重くし、高く行けば火が翼を重くし、高く行けば火が翼を焼く
あなたがとても低く行くなら大きな水が 鳥の手/翼 を悪くする。
あなたがとても高く行くなら、火はそれを壊す
こんな感じに言い換えれば表現できそうです。
例文
-
sina tawa anpa mute la telo suli li ike e luka waso
あなたがとても低く行くなら、大きな水が翼を悪くする
-
sina tawa sewi mute la seli li pakala e ona
あなたがとても高く行くなら、火はそれを壊す
もちろんこれは一例です。もっと良い訳を作れたならお見事です。
おめでとうございます!これで、toki pona の文法のほぼ全てが完了しました。 もう、大体の文は理解できるようになったはずです。
が、まだいくつか例外的なルールの取りこぼしがあります。あと少し、頑張っていきましょう。
第8章: 色、数、その他
例文
-
kule
色/色付ける
-
pimeja
黒/暗
-
walo
白/明
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loje
赤
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laso
青/緑
-
jelo
黄
toki pona には、色を表す単語が5つしかありません。
例文
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selo jelo loje
赤色の(黄色の表皮) / 赤い部分と黄色い部分がある表皮
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len pi jelo loje
赤+黄=オレンジ 色の 布/服
他の色は修飾による合成で表します。piで区切るか否かで意味が変わることに注意してください。
例文
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ala
0 / なし
-
wan
1 / 一つ / 合一する
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tu
2 / 二つ / 分割する
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mute
3以上 / たくさん
-
ale
∞ / すべて
-
nanpa
数 / 第nの(序数)
次は数です。toki pona には複数の数システムがあります。
これが最も基本的な数の表現方法です。正確な数値が重要でない場合は、これで十分です。
例文
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ala
0 / なし
-
wan
1
-
tu
2
-
luka
5 (= 手の指の数)
-
mute
20
-
ale
100
-
nanpa
数 / 第nの(序数)
より正確な数を表現したい場合は、別の数システムを使います。これらの数を修飾によって加算して表現します。
例文
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luka . tu tu . tu wan . tu . wan . ala ! ala ! ala !
5, 4, 3, 2, 1, 0! 0! 0!
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mi jo e kili luka luka wan
私は11個の果物を持っています (5+5+1 = 11)
-
utala nanpa mute mute luka luka tu wan
53番目の戦い(20+20+5+5+2+1 = 53)
数を表すこれらの単語は最優先で結びつきます。 これまでの文法規則の例外となるので、pi は不要です。
何番目の、というような序数を表す場合は、 nanpa に続いて数を配置すればOKです。 やはり、pi は不要です。
例文
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en
and (主語を並列させる場合のみ使用可能)
-
anu
or
次に、並列表現の仕方を学んでいきましょう。
例文
-
mi en sina li jan esun
私とあなたは商売人です
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soweli en waso en kala li moku
動物と鳥と魚が食べます
en は主語でのみ使える and です。 3つ以上の主語も並べられます。
例文
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mi luka e sinpin e monsi
私は 前面/顔 と 背面/背中 に触れます
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ona li pu li ku li su
彼は Toki Pona: The Language of Good (2009) by Sonja Lang と触れ合い、 Toki Pona Dictionary (2021) by Sonja Lang と触れ合い、 The illustrated Toki Pona story book series that began with The Wonderful Wizard of Oz (2024), produced by Sonja Lang と触れ合います
主語以外で en を使用することはできません。 述語や目的語を並列させるときは、 li 以降、あるいは e 以降を並べればOKです。
例文
-
mi anu ona ken pana e mani anu moku
私か彼はお金か食べ物を与えられます
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pona : akesi li moku e waso pi walo loje anu waso pimeja
推奨: 爬虫類は青白い鳥または黒い鳥を食べる
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ike : akesi li moku e waso pi walo loje anu pimeja
非推奨: 爬虫類は青白い鳥または闇を食べる(?)
anu はどこでも使える or です。 ただし、pi 句の中で使うのは解釈の曖昧さを招くので非推奨です。
例文
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a
あー! / その他感情の現れによる音
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kin
too/also
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taso
only/but(文頭に置かれた場合のみ)
最後に、特殊な使い方をする単語を紹介します。
例文
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a
あー! / その他感情の現れによる音
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pona a
とても良い!
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mi wile moku a
私は本当に食べたい!
a は感嘆や強調を表します。 文末や単語の後に置くことで、感情の強さを表現できます。
例文
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mi kin li wile tu e palisa
私も棒を分割したい
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kin la sina sona e ni
同様に、あなたはこれを知っている
kin は「も/また/さらに」という意味を加えます。 英語の too と同じように使えます。
例文
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mi sona ala e ijo lon poka
私は周りのことを何も知りません
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taso mi sona e ni : mi taso li lon ni
しかし私はこれを知っています: 私だけがここにいる
taso は文頭に置くと「しかし」、 修飾として使うと「〜だけ」という意味になります。 この例文では両方の使い方が出てきています。
以上、早足で取りこぼしのルールを紹介してきました。 これで文法は完璧です。 最後に、卒業試験に取り組んでもらいましょう。
第9章: 卒業試験
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mi wile sona e ni : sina pona ala pona lon toki pona
私はこれが知りたい: トキポナにおいてあなたは良いか?
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tenpo kama la toki Nipon en kule nimi li lon ala
今後、日本語訳及び単語の色付けはありません
nanpa luka tu tu: ilo pakala
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sina wile pini e ilo pakala
あなたは破壊の道具を停止しなければなりません
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mi pana e sona pi ilo pakala tawa sina
私はあなたに破壊の道具の知識を与えます
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linja tu wan li lon
3本のワイヤがある
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sina wile tu e linja wan taso
あなたは1本だけ切る必要がある
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sina ike la sina moli
間違えた場合あなたは死ぬ
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linja loje li lon ala la
赤いワイヤがない場合
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o tu e linja nanpa tu
2番目のワイヤを切りなさい
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ante la
さもなくば
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linja laso tu anu mute li lon la
青いワイヤが2または3本ある場合
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o tu e linja nanpa mute
3番目のワイヤを切りなさい
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ante la
さもなくば
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nanpa pini pi nimi ilo li wan la
機械の名前の最後の数字が1なら
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o tu e linja nanpa wan
1番目のワイヤを切りなさい
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ante la ilo pakala li jo e poki wawa wan taso la
さもなくば爆弾が電池を一つしか持っていないなら
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o tu e linja pimeja
黒いワイヤを切りなさい
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ante la
さもなくば
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o tu e linja loje
赤いワイヤを切りなさい
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sina tu e linja nanpa seme
あなたは何番のワイヤを切りますか?
おわり
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nanpa wan la sina pona mute a
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ante la o awen alasa
正解は1番のワイヤでした。生きていますか? すばらしい!あなたは toki pona をよく理解しています! 死んでいたら再走してください。
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sitelen tawa ni li pini
この動画はこれで終わりです。
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sina kama ken toki e toki pona
あなたは toki pona が話せるようになりました。
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mi tawa
長時間のご視聴ありがとうございました。
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