ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルとガザのいざこざ、アメリカの全世界への報復関税、インドとパキスタンの核戦争の危機……などなど、世界情勢が本格的にきな臭くなってきている。
物価高やドル円の乱高下といった形で、実生活に悪い影響があるというのも苦しいのだが、それと同時に、争いを止めることができない人類に対する失望とか悲しさみたいなものもある。
そんな鬱屈とした気持ちで色々と考えていたら、もしかしたらこの世界はCiv4のゲームの一つに過ぎないのではないか、あるいはCiv4は未来をしっかり予測できていたのではないか、という気持ちになった。
Civ4脳で情勢を見る
令和の世になって、どうして世界平和が遠のき出したのか。それは、ゲームの時間切れが迫っているからだ。
この星のプレイヤーはゲームがあまり上手くなかった。世界全体の科学の発展はゲームが想定していたよりも遅いものだった。このままでは、誰も勝利条件を達成すること無く、2050年に最もスコアが高い文明が勝利することになる。
平成の時代は、まだ各文明がまともな勝利条件を達成する見込みがあり、皆それを目指していた。しかしここに来て、どの勝利条件も、時間切れに間に合わなそうだということがわかってきた。宗教勝利はとっくに時代遅れ。外交勝利は達成できそうにない。単独の文明が全世界を制覇する見込みはない。人類は未だに他の惑星への移住すら果たせておらず、50000文化ポイントを達成できそうな都市もそれほどない。
そうなると、次善の策はスコア勝利を狙うことになる。都市、人口、研究済み技術を増やし、他の文明の人口を削らなければならない。マルチ最終盤で発生するような、泥沼の戦いが始まってしまったのだ。
文明スコアって何なんだ
スコア勝利は異質な勝利条件だ。他の勝利条件と違って、何故それが文明の勝利と言えるのかがわからない。
例えば科学勝利なら、砂漠化が進んでいく地球を捨てて新たな定住先となる星に到達するのは、明らかに文明の勝利と言えるだろう。世界政府の長に選出されるとか、自国の文化に世界を沼らせるとかも、十分勝利感はある。言い換えれば、ロア的に納得のいくシステムになっている。
スコア勝利はどうだろうか?
文明の持つ総合力のようなものが数値化され、ある時点でそれが最も高い文明が勝利する。奇妙な勝利条件だ。
まず、なぜ2050年のその瞬間のスコアによって勝者が決定されるのかがわからない。判定基準となるスコアの算出方法も随分と恣意的であり、やはりどこから出てきた計算式なのかがわからない。
もちろんこれは、スコア勝利がゲームが無限に間延びしないために用意されたフォールバック的・消極的な勝利条件に過ぎないからではある。
が、昨今のAIの進歩や「技術的特異点」といったことについて考えると、スコア勝利にも具体的な意味付けができる気がする。
文明スコアとは、その文明が生み出した情報の総量である
いわゆる2045年問題というのは、ざっくり言えば以下のような未来予測である。
近い将来、人類は自身より優れたAIを発明するだろう。この強いAIは更に強いAIを発明し、そのサイクルが繰り返される。結果、AIの能力は指数関数的に増大していく。そして、最初の強いAIが実現するのは、2045年頃になるだろう。
私は2045年問題信者と言っても良いくらい、これが実際に起きると信じていた。そして昨今のLLMの発達を見ていると、信じるどころか確信、当然の帰結のようにすら思える。
さて、LLMを作るには、極めて大規模なデータセットが必要になる。しかし、手軽に入手できる情報には限りがある。既に、現在SOTAなLLMは、LLMを使ってデータをかさ増しして訓練に用いているという。
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