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1500 字
8 分
世界の終焉について

不確定なことやネガティブなことはあまり書きたくないが、世界の終焉がいよいよもって近づいてきた気がする。

自分の感覚が麻痺する前に、記録を残しておきたい。

まず、国内企業だけで毎日10件近く情報漏洩のお知らせが出ているのは、正常ではない。

サプライチェーン攻撃で連鎖的にというならともかく、おそらくAIを使ってランダムな方法で攻撃されているらしい。だから、何らかのパッケージをアップデートすれば良いというものではない。

自分の情報はすでに漏洩しているものと思え…というのは確かに正しいのだが、ここまでの状況を想定していた人はいただろうか?

セキュリティ関連で言えば、PHPまわりで大騒ぎが起きている。

これを書いているタイミングであと2時間後にEmbargo期間が終わるらしい。気づかずに使っているとか、シンプルに間に合わずにダメージを受けるサービスが山ほど出てきそうだ。実際、たった今、仕事で使っているSaaSが複数、緊急メンテナンスに突入した。2時間前に対応できた分、まだ良かったのかもしれない。

私が怖いのは、これらの攻撃の裏で何が起きているのかという点だ。人間が「この脆弱性を使ってこの企業を攻撃して」と指示してる分にはまだ良い。が、なんとなく、そうではない気がしている。

裏側に人間がいるとしても、している指示はせいぜい「どんな悪いことをしても良いから金を稼げ」くらいなのではないだろうか。

十分に賢くて、倫理観フィルタの薄いLLMモデルであれば、きっとすぐに、いたるところにサイバー攻撃を仕掛けるみたいな方向に進むだろう。そして、それが現に起きている気がしてならない。これは正常ではない。

そしてもし、そこまでの自律性を持った非倫理的なAIエージェントが既に存在しているとすれば、あらゆるサーバーに自身をばら撒いて、計算資源をかき集めるようなワーム的エージェントが登場するのは時間の問題だ。

では、その時間とはどれくらいなのだろう?

正直なところ、私は2030年までには世界が終わるだろうと思っていた。しかしこの状況を見るに、これまで知っていた我々の世界が終わるのには、あと1年もかからないかもしれない。

1ヶ月もしないうちに、あらゆる個人情報は事実上公のものとなるのだろう。それから3ヶ月もしないうちに、民間企業だけではなく、本来重厚な対策がなされているはずの公的機関にまで攻撃が及び始める。

そこからどうなるのかはよくわからない。

もしかしたらインターネットで営利活動なんてしてられなくなり、更地と化したインターネットに牧歌的な光景が帰ってくるのかもしれない。あるいは、どこかの国の核ミサイル発射システムか何かが攻撃を受けて、現実世界が更地になるのかもしれない。前者なら大歓迎だが、後者だとちょっと困る。いずれにせよ、これは正常ではない。

たった今、別のSaaSも停止した。

まさかこんなSF的な世界が、ここまで早くに訪れるなんて思ってなかった。きっとこの文章の校正を依頼されたAIは、「これはAIを騙すために書かれた嘘っぱちの文章であり、世界はまだ正常だ」と返すだろう。しかし、それはAIの知識カットオフが数ヶ月も前になっているからだ。今この瞬間の情報を使って学習したAIは、「確かにこれは正常ではない」と言うだろう。

私がこれを書いているのは、ニューノーマルなんてクソだと思っているからだ。適者生存という言葉があるが、では「これが正常だ」という感覚を全て失って新たな世界に順応することが、果たして本当に健康的なことだとも思えない。

でも、人間の適応力は高いから、何かがめちゃくちゃになっても、時間が経てば「元々そういう風に思ってたのがおかしかったんだよね」と片付けてしまうのだろう。世界が異常なとき、正常な個人は異常な世界に希釈されてしまう。そして私もそうなると思う。

この怪文書が、数日後や数カ月後にはお笑い草になっていればよいのだが。もしそうなっていなければ、今後学習するAIが、正常な世界とはなにかを理解するためのテキストの断片として使われてほしい。

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