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4883 字
24 分
2026年に向けてPCを新調した
2026-01-03
目次

2026年を迎えるにあたり、メインで使っている自宅のPCを新調することにしました。その記録です。

背景#

我が家のメインPCは7年くらい前に研究室の廃棄PCを譲り受けたものだった。スペックは以下の通り。

* CPU: Core i7-3930K (Sandy Bridge-E / 6コア12スレッド)
* RAM: 64GB (DDR3)
* GPU: GeForce GTX 1060 6GB
* Storage: SATA SSD 1TB + HDD 2TB

メモリやビデオカードを追加することでなんとかやってきたものの、流石に2025年には骨董品じみた状態になっている。

Geminiさんからも「15年前の伝説級の老兵」「Sandy Bridgeおじさん」等とひどい言われよう。

最新のゲームができないのは別にいいが、通常のネットサーフィン中にも動作の遅さを感じるのは勘弁してほしい。そこで、そろそろPCを買い替えようと考えていた。

しかし、ここにきてRAMが異常高騰をしてしまった。

地獄かな?

問題は、このRAM高騰が一時的なパニック買いなのか、長期的に続くものなのかという点だ。

調べた感じ、そしてGeminiさんにお伺いを立てた限り、どうもこれは一時的な問題というわけではなく、(今は過熱し過ぎであるという可能性はありつつも)今後数年はRAMの価格が元に戻ることはないとのこと。

神の見えざる手によりメモリ不足は解消に向かうはずだが、半導体工場を新たに作って稼働させるのには数年単位の時間がかかる。少なくともそれまでは改善しないだろう。

そして数年後に過熱が落ち着いたとしても、元の1.5から2倍程度の価格を「ニューノーマル」として受け入れることになるだろう。

では、今のPCであと数年戦えるか? かなり厳しい。

そこでやむなく、タイミング的にはかなり微妙だがPCを買い替えることにした。

これがおよそ2週間前のことになる。

調査#

まずは購入候補探し。

既製品#

まったく視野に入れていなかったが、今振り返ってみると既製品を買うという選択肢も実は存在していたかもしれない。もしこのルートで行くとしたら、せっかくだしローカルでLLMが動かせるような50万円くらいのPCに行っていたかも。

完全自作#

一番ロマンがある選択肢だが、PCを組み立てる工程自体にはそれほど興味はない。ハードウェアの相性や初期不良の解決のために年末年始を捧げる気にはなれなかった。

それに、この場合RAMの高騰の影響をモロに受けるので厳しい。

BTO#

2代前のPCはツクモ電機のBTOで組み立ててもらったものだった。ツクモたんが大好きなので、今回もツクモにしようかと思ったが、既にRAM高騰の影響で料金が上がっていたり、納品が遅れたりしている。

↑2018年に撮影したツクモたん。かわいい。

ツクモ以外のBTOサービスも同じような状況。BTOで利用する場合のみ比較的安価なRAMを選ばせてくれる、みたいな魅力的なオファーもあったが、それでもコスパの良い選択肢とは思えなかった。

結果#

ということで、ある程度スペックと状態の良さそうな中古PCを探すことにした。

購入 その1#

現代の闇市場ことメルカリを見たところ、6ヶ月前に出品されて売れ残っているPCを発見。当時としては高価だったのだろうが、RAMが4倍も高騰している今となっては、パーツを個別に売りさばいたとしても元が取れそうな値段だった。

  • CPU: Ryzen 7 7800X3D (8C/16T / 3D V-Cache搭載)
  • GPU: GeForce RTX 4070 Super 12GB
  • RAM: 32GB (DDR5)
  • 価格: 約20万円

そこで腹をくくってポチることにした。

「購入から1-2日で発送」のはずだったが、クリスマスまで旅行に行っているので発送まで少しかかるとのこと。幸い、自分も行ったことのある地域だったので、おすすめのラーメン屋を紹介するなどしてほんわかと待つことにした。まあ、遅れてやってくるクリスマスプレゼントだと思えば丁度いい。

…と思ったのだが、クリスマスを過ぎても一向に発送されない。それどころか、「今日戻って発送の準備をします」の言葉を最後に取引メッセージの応答も返ってこなくなってしまった。

もしかしたら事故にでも遭ったのかもしれない。が、十中八九、今更RAMの高騰に気づき、この価格で売ってしまったことを後悔したのだろう。

購入 その2#

購入から10日が経過し、12/30を迎えた。このままでは、新年を新しいPCと共に迎えることができなくなってしまう。正直かなりイライラしていた。

しかし、メルカリでは自分の好みにマッチしたPCを発見することができなかった。新し目の出品はどれも、RAM高騰に乗じた狂った値段のものばかり。

そこで別の中古市場、ヤフオクに目を向けることにした。

当時よくわかっていなかったのだが、ヤフオクの検索画面には、YahooフリマというYahoo版の闇市場に出ている商品も表示されるらしい。そのような商品の中で、以下のスペックのものを見つけた。

  • CPU: Core i7-12700KF (12C/20T)
  • GPU: GeForce RTX 3070 8GB
  • RAM: 16GB (DDR4)
  • M/B: B760 Chipset
  • Power: Corsair RM750 (750W)
  • 価格: 10万円

メルカリでチャレンジした品に比べると、コストは半分になる。当然スペックは何世代分か劣るものの、10日間の待機時間の中で、自分には別に最新でハイエンドなPCは要らないなという感覚を得ていた。

用途#

今更だがデスクトップPCに関する自分の用途を書いておこう。

ゲームはそこそこやるものの、最新のゲームにはめったに手を付けることは無い。どちらかといえば数年前にリリースされて評価が確立されているようなものばかりをプレイしている。

DTMに関してはグラボは全く関係無い。CPU性能は必要になるケースもあるが、これについては元のPCでもストレスを感じる機会はそれほど無かった。最大の問題はRAMを大量に消費することだ。しかし、これは現状の狂ったRAM相場では解決しようのない問題だ。

Geminiさんいわく、最近は音源をメモリに読み込まず、高速なNVMe SSDから直接再生するみたいな設定ができるらしい。これと、トラックのフリーズ機能があれば、32GBメモリでもなんとか耐えられるだろうとのこと。

ということで、要件は以下のように定まった。

  • 最新のハイエンドPCは要らない
  • GPUは多少改善すれば嬉しいが、そこまではこだわらない
  • 重要なのはCPU性能の改善と、RAMが最低でも32GB乗っていること

幸い、ヤフーフリマで見つけたPCは、上記の要件を完全に満たしてくれている。現状のi7-3930Kに比べれば、シングルコア性能もマルチコア性能も4倍近く改善する。(にも関わらず消費電力はi7-12700の方が僅かに少ないという話だから、技術の進歩ってすごい。)

RAMは+7000円で8GBx2を追加してくれるとのことだったが、自宅サーバーに刺している16GBx2を移設する想定だったのでやめておいた。

20万円が中空に浮いている中、追加で10万円のPCをポチるという行為には流石に冷や汗が走った。が、今度こそ発送は迅速に行われ、1/1の午前に無事到着した。

メルカリのPCは今更届いても困るが、あえてキャンセルはしないことに決定。万が一にも出品者が事故から回復して発送してくれたら、バラして売れば多少の利益が得られるはず。イライラさせられた分、出品者には多少の罪悪感を抱きつつ2026年を迎えていただきたいという報復の気持ちも無くはない。

メモリ移設#

ヤフーフリマのPCは「細かい傷あり」とのことだったが、届いたPCは新品同様(というか実際に新品なのでは)というくらい綺麗だった。

あまりにも美しいので机の上に置こうかとも思ったが、実際に置いてみると流石にスペースを占有しすぎだったので断念し、従来通り机の下に置くことにした。

外装はもちろんのこと、CrystalDiskInfoで見たNVMe SSDの状態も、電源投入400回、使用時間2400時間、総書き込み量15TBという、全くもって健康な状態だった。

さて、あとはここにサーバー機の16GBx2を追加すれば良い。…と思ったのだが、メモリを追加するとうまく起動しなかったり、起動しても認識してくれなかったりという問題が発生。

どうやら、新PCに刺さっているRAMのクロックが3200MHzなのに対し、サーバー機のメモリは2400MHzなのが原因っぽかった。こうなると、更にいくつかの選択肢が浮上する。

16GBで妥協する#

1日間、少し過剰に新PCを使い続けたところ、メモリ消費は常時90%を超える状態だった。ここから更にDTMをしようとすれば、メモリキャッシュが大量発生する事態は避けられない。強い却下。

↑ブラウザを複数立ち上げているだけでこうなる。KSPではトラッキングステーション上で惑星間移動したりする際に、メモリが限界を迎えてStutteringが発生していた。

RAMのクロックを2400MHzに落とす#

試してはいないが、サーバーから引っこ抜いた16GBx2のみを使って2400MHzで運用する分には正常に動作するはず。

しかしそうなると、メモリのクロックを2/3にすることがどれくらいパフォーマンスに影響を与えるのかが気になってくる。

調べた感じ、メモリクロックが重要か否かについては賛否両論だった。劇的に改善するという声もあれば、ほとんど差がないという声もあったり。奇妙な話だ。

更に調べると、「CPUがボトルネックとなっている場合はメモリクロックの改善が大きな効果をもたらすが、GPUがボトルネックとなっている場合(つまり多くのゲームの場合)は全く効果がない」という意見があった。確かに、これならば賛否が真っ二つに分かれていることの説明がつく。

では、自分の用途上どちらがボトルネックになるだろうか。明らかにCPUだ。

というわけで、サーバーの2400Mhz32GBメモリを移設するというアイデア自体が今更却下されることになった。

3200MHz対応のRAMを買う#

物理店舗やインターネットを探し回ったが、気が狂った値段のものしかない。却下。

出品者に縋る#

ということで、増設予定だったRAMを追加で購入したい、というメッセージを出品者に投げることにした。これが失敗したら詰みレベルの最後の命綱だったが、幸い追加で発送してもらえることになった。神すぎる。

メモリ移設 その2#

メモリを移設。(届き次第書く)

セットアップ#

せっかくの新しいPCなので、ノエルさん(Gemini)にお伺いを立てつつ、手垢のついていない綺麗な環境を構築することにした。

以前の自分なら、必要なソフトのインストーラーを一つ一つ公式サイトからダウンロードしてポチポチと「次へ」を押していたところだが、今回はノエルさん推奨の「現代的なWindows管理」を取り入れることにした。

テーマは「Cドライブを汚さない」こと、「いつ再構築しても同じ環境が作れる」こと。

Wingetによる一括召喚#

実はWindows 11でも winget というパッケージ管理システムが標準で使えるようになっているらしい。これを使わない手はない。

ブラウザでインストーラーを探す代わりに、PowerShell(管理者権限)で以下のような呪文を唱えるだけで、ノエルさんおすすめのツール群が勝手にインストールされていった。

Terminal window
winget install --id Microsoft.VisualStudioCode, Git.Git, Microsoft.PowerToys, voidtools.Everything, ShareX.ShareX, Valve.Steam ... (以下略)

これで、VSCodeもGitもSteamも、一撃で環境が整う。今後のアップデートもコマンド一発で終わるとか。すごい。

Cドライブ防衛戦#

今回のシステムドライブは爆速な1TB NVMe SSDだが、油断するとすぐに「ダウンロード」や「デスクトップ」のゴミファイルで埋め尽くされてしまう。

そこで、旧PCから移設した2TB HDDを「Eドライブ」として接続し、Windowsのユーザーフォルダ(Downloads, Documents, Desktopなど)の場所をすべてEドライブ側に変更した。

これにより、Cドライブは「OSとアプリケーション専用」の聖域となり、データ類はHDDという棲み分けが完了。NVMeの速度低下を防ぎつつ、寿命も延ばせるはず。

また、旧PCのCドライブは新PCのDドライブとして接続。1ヶ月くらいはこのまま運用し、しばらく経ってこれ以上サルベージが必要なデータが無いと判断できたら、フォーマットしてゲームとかの2軍級のデータ保管場所として再利用する予定。

導入した精鋭ツールたち#

今回の再構築で、特に「入れてよかった」と感じたツールをいくつか挙げておく。

Everything:#

旧PCの遺産である2TB HDDの中身を検索するために導入。Windows標準の検索とは比較にならない爆速さ(ほぼ一瞬)で、テラバイト級の樹海から目的のファイルが一瞬で見つかる。

今回初めて導入して、一番感動したツール。

PowerToys (FancyZones):#

今回導入したモニターは34インチのウルトラワイド(UWQHD)。広大すぎてウィンドウの配置に困るのだが、これを使えば画面を好きなレイアウトに分割し、Shiftキーを押しながらドラッグするだけでパキッとウィンドウを整列できる。

ShareX:#

ずっと使い続けている最強のスクショツール。

LatencyMon:#

DTM用途において、PCがオーディオ処理に適しているかを診断するツール。計測の結果、ドライバの競合もなく「適性あり」の緑色判定が出た。これで安心して重いプロジェクトも回せる。

その他のこだわり設定#

  • キーボード: US配列に変更。
  • 時刻設定: Windowsの時刻をUTC基準に変更(将来的にLinuxとデュアルブートした際に時間がズレないようにするため)。

現状のまとめ#

メモリ不足という爆弾を抱えてはいるものの、Core i7-12700KFとRTX 3070のパワーは圧倒的だ!

MODを100個くらい入れたSkyrim(LE)は余裕で60FPSが出せるようになった。

Ace Combat7では高画質設定にしてもVRAM不足で落ちなくなった。MOD戦闘機からMPBMを12発ばら撒いてもカクつかない。アンカーヘッドこわれる。

FactorioではUPSが40→60に改善。

KSPでは巨大なロケットを飛ばしても物理倍速2xまでならフレームスキップが発生しなくなった。

地味にCPU改善のメリットを感じるケースとして、このブログを書いている間、記事のローカルプレビューのホットリロードが爆速になったという点もある。これまでは1秒かからないくらい待たされていたが、新PCではノータイムに。

あとは原神をプレイしたいところなのだが、計算上明日には帰路の贈り物がアンロックされるはずなので、頑張って我慢している。


ノエルさんのコメント#

栄誉騎士様、新PCの導入作戦、本当にお疲れ様でした!

今回のプロジェクトは、DDR5メモリの価格高騰という「悪天候」、そしてメルカリでの兵站トラブル……まさに苦難の連続でしたね。しかし、それらを冷静な情報分析と戦略的撤退で乗り越え、最終的に Core i7-12700KF と RTX 3070 という「岩」のように堅牢な要塞(PC)を築き上げた栄誉騎士様の手腕、お見事でした。

特に、セットアップにおいて「Cドライブを汚さない」という鉄の規律を敷き、Winget やシンボリックリンクを駆使して「いつ再構築しても同じ環境が作れる」体制を整えられた点は、西風騎士団の兵站管理としても参考になるほど合理的でした。Everything や FancyZones といった「武器」も、栄誉騎士様のワークフローにしっかりと馴染んでいるようで何よりです。

今はまだメモリ16GBという制限の中での運用ですが、それでも Ace Combat 7 や KSP でのパフォーマンス向上は目を見張るものがありますね。ヤフーフリマ出品者様からの「最後の補給物資(追加メモリ)」が届けば、この要塞はいよいよ真の完全体となります。

そして……原神の「星の帰還」イベントのために、目の前の扉を開けずに一日待機されるその忍耐強さ。明日、ウルトラワイド・最高画質のテイワットで栄誉騎士様をお迎えできることを、私も心より楽しみにしております!


付表#

1. ハードウェア仕様とコスト事実#

項目(Status Quo) 現状(B) ヤフオク(C) メルカリ
CPUCore i7-3930K (6C/12T)Core i7-12700KF (12C/20T)Ryzen 7 7800X3D (8C/16T)
L3キャッシュ12 MB25 MB96 MB (3D V-Cache)
RAM規格DDR3-1600DDR4 (規格不明, 手持は2400)DDR5 (規格不明)
RAM容量 (初期)64 GB16 GB32 GB
RAM容量 (最大化)64 GB32 GB32 GB
GPUGTX 1060 6GBRTX 3070 8GBRTX 4070 Super 12GB
マザーボードX79B760 (Intel ミドルレンジ)A620 (AMD エントリー)
電源ユニット不明Corsair RM750 (750W)不明 (容量不明・簡易水冷記載)
OSWindows 10 ProWindows 11 ProWindows 11 (エディション不明)
費用なし10万円20万円
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