LSENLTYのサポートが神だった、という話です。
前提
2年くらい前のことですが、ふと思い立ってスマートCO2モニタを買いました。
↑アフィリエイトじゃないのでご安心ください。

CO2濃度、温度、湿度が測定できて、その結果はスマホアプリから履歴も含めて閲覧可能という製品です。
二酸化炭素モニタを買うにあたっては、有名どころだとSwitchBotのCO2モニタも検討しました。
しかし、上記のLSENLTYの方が…
- 安い
- 画面が見やすい
- 友人がSwitchBotのCO2モニタを使っていたが、バックライトとかが無いので見づらさを感じた
- 反応が早い
- SwitchBotの方は外気取り込み口が小さいからか、CO2濃度変化に対する反応が遅いらしい(以下の記事を参考)
ということで、謎のメーカーなのは怖かったものの腹を括ってLSENLTYのCO2モニタにしました。
Wi-Fiに繋がらない問題
購入直後からしばらくは問題なくアプリ経由でWi-Fiに接続できていたものの、いつからかWi-Fiに上手く繋がらなくなってしまいました。
しかし、この時点ではネットワーク接続してアプリで値を見る機能はほとんど使っていなかったので、まあ良いかと「スマート」部分を無視し、ただのCO2モニタとして使っていました。
他にスマートデバイスはほとんど無いので、わざわざCO2モニタのためだけに専用のアプリを使って見るのはかなりめんどくさく、それならもはや直接モニタを見たほうが早かったのです。
しかし、最近の自宅サーバー趣味によって状況が変わりました。
Home Assistant を使えば、自宅のほぼ任意のスマートデバイスのデータを可視化することができます。この機能は是非とも使いたい。
そこで改めてこのCO2モニタを再びスマートにしようと試みたのですが、何をやってもダメでした。
ちなみに試したことは以下の通り。2.4GHz Wi-Fiに接続した上で、アプリに対する位置情報、Wi-Fi、Bluetooth利用を許可して実施しました。
- 機器の登録自体は残っていたので、アプリから登録を解除して再登録
- →失敗
- Smart LifeではなくTuyaアプリを使う
- →失敗
- スマホの再起動
- 「-」ボタンを長押ししてネットワーク設定モードに入ったあと、更に「-」ボタンをダブルクリック
- →特に変化無し
- 小さい穴に爪楊枝を刺してリセット
- →ボタンを押している間CO2モニタの画面表示が消えるだけで、リセットされていないように見える
- 電池がなくなるまで充電を外して放置し、電池が切れた後に接続
- →失敗
- 家族のiphoneを使用して家のWi-fiに接続
- →失敗
- 友人のiPhoneを使用して友人宅のWi-fiに接続
- →失敗
ここまでやってダメなら、もうデバイス側の異常としか思えません。
新しく買うか…と思ったものの、その前にダメ元でサポートセンターに相談してみることにしました。
サポートの神対応
上記の内容を英語にして、「他に何か試せることはない?」とLSENLTYサポートセンターにメールで問い合わせたところ、なんとその日の内に返信が。
- もし我々の商品をもう一度試したければ、住所を教えてくれたら新品を送るよ (!!!)
- 問題を調査するため、画像や動画を送ってほしい
という神対応。製品の機能やデザインには全く不満は無いので大歓迎です。住所と、接続できない様子を撮影した動画を送ったところ、その翌日には「発送したよ」とのこと。
そしてそれから2日後、新品のCO2モニタが届きました。対応が迅速すぎる。
ちなみに後から気づいたのですが、公式ショップを見たら5年間の保証がついていました。
We provide a 5-year warranty on all LSENLTY products. If you have any questions, please contact us at support@lsenlty.com. We will respond within 24 hours.
Amazonの商品ページには記載が見当たらなかったものの、この保証ポリシーのおかげで神対応してもらえたのかも。
比較
届いた新品をスマートでなくなってしまったCO2モニタと比較すると、ガワはほぼ同じだけど仕様は結構違う感じでした。
- 起動時にちょっとオシャレなアニメーションが入る
- 充電ケーブルを刺すと緑色のLEDが光る
- アラートしきい値濃度がより細かく設定できる
- 自動校正機能がある(たぶん以前のものには無かったはず)
- ネットワーク設定でのダブルタップがちゃんと機能する
などなど、全体的により一層便利になっています。ファームウェアがアップデートされたのかも。

左がスマートでなくなったやつ、右が新品。ほんのり色合いも変わったかも?
Home Assistant と Homepage でデータを可視化
そしてもちろん、本題のWi-Fi接続については超あっさり完了。
Home AssistantからTuyaインテグレーションを選び、スマホでQRコードを読み取って連携すると、無事に自宅サーバーからCO2モニタのデータを取れるようになりました。

さらにこれを、HomepageからWidgetとして追加。
以下のPRを参考に、Noelleの要素として2つのLXCコンテナメトリクス+8つのHome Assistantメトリクスを表示するよう修正。
- Home Assistant: # 3. Noelle の個別ステータス + HAウィジェット - Noelle: icon: /images/noelle.png href: '{{HOMEPAGE_VAR_HA_URL}}' description: Home automation proxmoxNode: '{{HOMEPAGE_VAR_PROXMOX_NODE}}' # Proxmoxステータス proxmoxVMID: 101 widgets: # "widget" を "widgets" に変更 - type: homeassistant # 1つ目のウィジェット(天気情報) url: '{{HOMEPAGE_VAR_HA_URL}}' key: '{{HOMEPAGE_VAR_HA_TOKEN}}' custom: - {state: 'weather.forecast_home', label: '天気', icon: 'mdi:weather-partly-cloudy', value: '{state}'} - {state: 'weather.forecast_home', label: '気温', icon: 'mdi:thermometer', value: '{attributes.temperature} {attributes.temperature_unit}'} - {state: 'weather.forecast_home', label: '湿度', icon: 'mdi:water-percent', value: '{attributes.humidity} %'} - {state: 'weather.forecast_home', label: '気圧', icon: 'mdi:gauge', value: '{attributes.pressure} {attributes.pressure_unit}'}
- type: homeassistant # 2つ目のウィジェット(室内環境) url: '{{HOMEPAGE_VAR_HA_URL}}' key: '{{HOMEPAGE_VAR_HA_TOKEN}}' custom: - {state: 'switch.desktop_light', label: 'デスクライト', icon: 'mdi:desk-lamp'} - {state: 'sensor.pth_9cw_qc_temperature', label: '室温', icon: 'mdi:thermometer', value: '{state} ℃'} - {state: 'sensor.pth_9cw_qc_humidity', label: '湿度', icon: 'mdi:water-percent', value: '{state} %'} - {state: 'sensor.pth_9cw_qc_carbon_dioxide', label: 'CO2', icon: 'mdi:molecule-co2', value: '{state} ppm'}
完璧です。もう何も言うことはありません。
今のところやる予定はないものの、これで
- 室温がしきい値を超えたらエアコンを起動する
- 湿度がしきい値を超えたら加湿器を起動する
- CO2がしきい値を超えたら(本体のアラームはうるさすぎるので)デスクトップ通知を飛ばす
- 誰も居ないはずなのにCO2濃度がしきい値を超えたらデスクトップ通知を飛ばす
…みたいなIoT的な未来に大きく近づくことができました。
まとめ
LSENLTYのCO2モニタはオススメです。正直なところ、無名なメーカーの中華製(?)CO2モニタということで結構怪しんでいたのですが、全体的に大満足でした。
他のメーカーのCO2モニタを持っていないので比較はできないものの、ずっと窓を締めていると確かにぐんぐん値が上がっていくし、息を吹きかけたり炭酸を近づければ一瞬で5000ppmに到達する一方、アルコールを近づけても全く値は変化しないので、ちゃんと二酸化炭素濃度を測っているはず。
(安い偽物だと、直接二酸化炭素濃度を測るのではなく別の物質のセンサの測定値から推定する仕組みなので、アルコールを近づけると二酸化炭素濃度が上がったと誤解するのです。)
消毒用アルコールを吹きかけた手をセンサに近づけ、CO2濃度が上昇しないことを確認します。もし大幅に上昇すれば、CO2ではなく他のガスに反応する疑似センサが使われている可能性が高いので、感染症対策としての換気モニタリングには使用しないことを推奨します。
デザイン的にも、黒い画面に4桁の数字がドンと出て3秒おきくらいで値が更新されていくのは、しっかりモニタリングしている感があって硬派な格好良さがあります。
そして何より、サポートが神対応でした。対応はめちゃくちゃ素早いし、まさか新品を送ってもらえるとは。本当に感謝です。この記事はそのカルマを解消するために書きました。
ちなみにCO2モニタと言いつつ温度と湿度も測定してくれるのですが、これがまたかなり便利です。朝起きた時に喉が痛くなるのを回避するため、冬場に湿度が40%を下回ったら濡れタオルを導入するとか、そういうケアができるようになりました。
まだCO2モニタを導入していない方はぜひ試してみてください。窓を締め切っての作業中になんかボーッとする場合、それは二酸化炭素濃度の影響かもしれません。
CO2濃度が1000ppmを超えると認知機能が有意に低下していくみたいな論文が複数ある中、自室の二酸化炭素濃度が3000ppmを超えていたりすると、「自分はこんな環境でこれまで生活していたのか」と愕然すること請け合いです。
(マジで、オフィスとか教室とか車で眠くなるのって二酸化炭素濃度が原因の大半なんじゃないでしょうか。ちゃんとモニタリングして適切に換気する風潮がもっと広まってくれれば良いのに。)
そしてもし買うのであれば、LSENLTYのCO2モニタはオススメです。
↑アフィリエイトじゃないのでご安心ください(再掲)。