toki! mi jan Ilapaja.
mi jan Ilapaja li pana sona pi toki pona e sina.
トキポナって?
ソニャ・ラング氏が作った人工言語。その特徴はとにかくシンプルであること。
まず単語が 120 個くらいしかない。(※拡張パック的に追加された単語を除けば。)
そして、文法もとても簡単。
何より日本語話者に嬉しいのが、発音がほとんど日本語で、むしろ日本語よりも音素の種類が少ないということ。
学習時間 30 時間程度で流暢に話せるようになるらしいが、たしかに自分も一夜漬けした程度で、トキポナで書かれた文章が概ね読めるようになった。
…ということで、この記事では現時点で学んだ(おそらくトキポナを理解するのに最低限の)知識を自分のメモとしてまとめておきたい。
この記事に書かれていることは正確ではないかもしれません。私も勉強中です。
発音
発音は、
- 5 つの母音
- a
- e
- i
- o
- u
- 9 つの子音
- p
- t
- k
- s
- m
- n
- l
- w
- j
の組み合わせから成る。 母音は子音を伴わないことが許されるが、子音は常に母音を伴う。
基本的には、これらをローマ字読みすれば正しい発音になる。 例外は以下の通り。
- j は y の音になる。なので、ja, je, jo, ju はそれぞれ「や」、「いぇ」、「よ」、「ゆ」。
- n のみ、単語の末尾では子音を伴わないことが許される。この場合、発音は「ん」。
- tu, ju, wo, wu は存在しない。
なので、
“jan Momo li jan pona” (桃は私の友人です)
は、「やん もも り やん ぽな」と発音すれば良い。
なお、アクセントはほとんど常に単語の先頭の音節に置かれる。
文法
トキポナの文法は超簡単で、以下の 2 つのルールを覚えておけば良い。
[主語] (li) [動詞] (e [目的語])
以上がトキポナの基本文型である。 これさえ知っておけばとりあえず OK。
- li は、主語が mi(私)か sina(あなた)の時は付けない。
- e [目的語] は無くても良い。
例文を基に解説していこう。
olin li pona. =「愛は良い」
主語は olin (愛)。
動詞は pona (良い、シンプル)。
mi moku e telo. = 「私は水を飲む」
主語は mi (私)。
動詞は moku(食べる)。
目的語は telo(水)。
主語が mi の場合は li は不要なので、*mi li moku e telo とはならないことに注意する。
逆に言うと、li は直後に来る単語が動詞であることを示す効果がある。 mi や sina の後には動詞が来るとわかりきっているので、あえて動詞であることを示す li を付けなくて良い、ということ。
単純な修飾
単語の後に修飾語を連ねることができる。
toki pona = 「良い言語」
toki(言葉)の後に pona(良い)が付き、「良い言語」となる。
jan pona =「良い人(熟語:友人)」
jan (人)の後に pona(良い)が付くことで、「良い人」となる。
ここで重要なルールとして、トキポナにおける表現は基本的に話者の主観評価を反映したものとして理解する。 なので、jan pona をより厳密に訳せば「私にとって良い人」ということになる。それはつまり「友人」ということになる。
tomo telo =「水の部屋(熟語:バスルーム、トイレ)」
tomo(部屋)の後に telo(水)が突くことで、「水の部屋」になる。
もう少し複雑な修飾
A B = 「B な A」 であり、A B C = 「C な(B な A)」である。
修飾の入れ子構造をリセットするには pi (= of)を使う。
A pi B C = 「(B な C)な A」である。
tomo pi telo nasa =「酒の部屋(= バー)」
単語リスト
- tomo: 部屋
- pi: of
- telo: 水
- nasa: 狂う
tomo が telo nasa によって修飾されている。 telo nasa は「狂いの水」、つまり酒である。 酒が部屋を修飾しているので、酒の部屋、つまりバーを表すことがわかる。
tomo telo nasa
上記の例文で、pi を使わないと不味いことになる。
「nasa な(telo な tomo)」、つまり「狂いの(水の部屋)」=「狂ったトイレ」という意味になる。
基本文型まとめ
基本文型と修飾がわかれば、トキポナ文法の 7 割くらいはマスターできたことになる。
例えば以下のように。
mi jan Ilapaja li pana sona pi toki pona e sina.
単語リスト
- mi: 私
- jan: 人
- Ilapaja: 固有名詞: いらぱや
- li: 動詞の前に来る分離符
- pana: 付与
- sona: 知識
- pi: 名詞の前に来る分離符。of。
- toki: 言葉
- pona: 良い
- e: 目的語の前に来る分離符。
まずは品詞分解をする。li と e に注目すると、
- 主語
- mi jan Ilapaj
- 動詞
- pana sona pi toki pona
- 目的語
- sina
であることがわかる。
それぞれ、修飾ルールに従って分解してみよう。
- 主語
- mi jan Ilapaj
- (いらぱやという人)である私
- 動詞
- pana sona pi toki pona
- ((良い言語)の知識)を与える
- 目的語
- sina
- あなた
これらをまとめると、「いらぱやという人である私が、あなたに、良い言語の知識を与える」となる。
もっと自然に言えば、「私 Ilapaj はあなたにトキポナを教える」ということだ。
もう少し複雑な文法
否定文
動詞の後に否定語 ala を置くと否定文になる。
mi moku ala =「私は食べていない」。
Yes/No 疑問文
名詞 li 動詞 ala 動詞? で、「動詞であるかそうでないか?」を尋ねる疑問文になる。
- sina pona ala pona? = 「あなたは良い人ですか?」
- pona =「はい、良い人です。」
- pona ala = 「いいえ、良い人ではありません。」
seme 疑問文
Yes/No で答えられない質問の際には、seme を使う。 文の中の尋ねたい箇所を seme で置き換える。
seme li lukin e mi? = 「誰が私を見ますか?」
sina lukin e seme? = 「あなたは何を見ますか?」
命令文
名詞 o 動詞 で、「名詞に動詞することを命令する」命令文になる。 通常の文の li を o に変えれば良い。
この場合、名詞か動詞を省略することが可能。
名詞を省略した場合、話し相手に直接[動詞]せよという命令になる。
動詞を省略した場合、何も命令せず、話し相手が[名詞]であることを示すことになる。
soweli Sawalu li moku e jan Kapan. =「サーバルという動物はかばんという人を食べる。」
この文をベースに使って色々と作ってみよう。
- soweli Sawalu li moku ala e jan Kapan. = 「サーバルはかばんを食べない。」
- soweli Sawalu li moku ala moku e jan Kapan? =「サーバルはかばんを食べますか?」
- moku. = 「食べます。」
- moku ala. =「食べません。」
- seme li moku e jan Kapan? =「誰がかばんを食べますか?」
- soweli Sawalu li moku. = 「サーバルが食べます。」
- soweli Sawalu o moku ala e jan Kapan. = 「サーバル、(かばんを)食べちゃだめだよ。」
- o moku ala e mi. = 「食べないでください。」
まとめ
飽きたというかこれ以上わからないので一旦ここまで。 めちゃくちゃシンプルで良くないですか?
ken la mi pali e lipu sin.
mi tawa!